世界からみた日本。

みなさんご存知のように、僕はアメリカ西海岸ワシントン州のシアトルに住んでいます。日本から遠く離れたここシアトルには、世界中色々な国から人が集まっています。そんな色々な国の人たちの間でも、今回の日本の震災と引き続く被害は大きな話題となっています。
そこで、みんなが話しているのを聞いていて気づくのは、日本人が他国にいかに信頼され尊敬されているかということです。日本のニュースなどでも海外の反応などが放映されているかと思いますが、僕は生でその反応を感じています。みな口をそろえて、こう言っています。「日本人は強い国民だ、互いを助け合える心の温かい人たちだ、この危機から抜け出せるのは日本人しかいないし、日本人ならきっとそれができる。」これは個人レベルだけでなく、経済を見据える多くの専門家もそう見ています。日本は決して終わりではない、と。
被災地でも人々が助け合い、辛い時をじっと辛抱しているのも、世界中の人たちの目には尊敬のまなざしとして映っています。同じことがアメリカで起きたら、強盗が頻発し、都市は乱れ、それでも政府も市民も反省しない態度でいるだろう、とアメリカ人が言っています。日本人はある意味とても謙虚で、「何かもっとできたんじゃないか、失敗だったんじゃないか、間違いをしてしまったのではないか」と自らを省みること行うと思います。この行為が反省として生かされることもありますが、この時勢では悔やんだり自信を失ったりすることもあるかと思います。しかし、海外の人間から見たら、日本人の芯の強さ、心のあたたかさ、几帳面でオーガナイズされているところなど、とても賞賛されています。このブログのコメントを見ているだけでも、僕はそれをとても感じますし、みなさんと、みなさんの住む日本を誇りに思います。
さて、この災害に際して、それに乗じた犯罪や詐欺なども生じはじめたと耳にしました。海外からのリスペクトに恥じない日本として、この危機を乗り越えていきたいものです。また、現在は被災地以外での食品、ガソリン、生活雑貨の買い占めが問題となり、被災地へまわらない状況です。物流は止まったわけではなく、西日本からまだまだサプライは来ます。どうかみなさま、スーパーなどに品物がないことに驚かず、必要以上の買い占めは控えてください。ガソリンも同様です。これも被災者を思いやる日本人の誇りとして実践し、この悪循環から抜け出していただきたいと、切に願っています。